加藤哲建築事務所

将軍野の家(2015)
歴史ある住宅地の街並みに調和した縁側デッキのある住まい。
親子二代に渡って加藤哲建築事務所に設計施工を依頼してくださったのは、ご主人のTさん。大学で建築を専攻され、国指定の重要有形文化財の保存に関わる仕事をされています。
「実家の雰囲気がとにかく気に入っていて。自分たちの家はそれよりもだいぶコンパクトですが、妻曰く、良く似ているみたいです」と夫妻の新居について話してくれました。
丸い柱や丁寧に削り出された木材、それを障子越しのやわらかい光が照らす穏やかな住空間。リビングの屋根に添って緩やかに傾斜した天井もTさんの希望でした。
木の良さを活かして控え目な意匠を要所に施し、住まいへの愛着を育んでいく設計は、会長の加藤が担当しました。長期優良住宅の性能と付加断熱で、会長の代から取り組んできた省エネルギーの暮らし方も実現。
伝統的な日本の建築と現代の住宅性能のハイブリットで、温故知新の住まいとなりました。

リビングの掃出窓は戸袋に窓も網戸も引き込んでフルオープンにできる設計

屋根の勾配と障子越しの柔らかな光量で穏やかな印象のLDK

リビングテーブルは杉材でつくった加藤哲建築事務所のオリジナル

リビングに隣接した和室は明るさを制限して陰影のバランスを

使いやすさと収納力で選んだキッチン

2階の個室は小窓や部分開放でリビングや隣室とつながりをもたせた

網戸のレールスペースも兼ねて納まりよく仕上げた外部デッキは親子のひなたぼっこスペース

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