自然素材である無垢の木材は、最も身近で安全な建築材料です。本物の木でつくられた空間に身を置いたとき、心身ともに感じる安らぎや、家族が安心して暮らせる住まいこそ、健全な住まいと言えます。
現在の住まいの多くは、木は隠され、塗装も消え、窓枠・入口枠・巾木やドアに至るまでビニールでラミネートされた既製品であふれ、 建材から出る揮発性物質はわたしたちの健康をおびやかしています。
木材をはじめとする自然素材は、素材のやわらかさは温かさを、木組のみえる構造はたくましさを、年代を経た木材は畏敬の念さえ与えてくれます。
自然素材は高気密高断熱の現代の住環境に決してそぐわないものではありませんし、健康に最も害の少ない素材です。
天然木などの自然素材を住まいに使用する場合、コスト面で不安になる方も多いのではと思います。
当社ではより多くの方に木の家に住んでいただきたいという願いから加工も施工も外注せず、出来うる工程は全て自社で手がけることによって、お客様の要望に適う家を、不要なコストをかけずに施工することを実現しています。
木の家は決して高価なものではありません。ご予算にあったプランで実現できるようご提案いたします。
地場の木(秋田杉など)、樹齢80〜100年の原木で仕入れ、自社で加工・乾燥して使用しています
天然乾燥の木材など自然素材を、職人が構造材や造作材など使用部位を見極め、墨付して材料を刻みます
1本1本の木材をしっかり乾燥、管理し手をかけ愛情をかけた木材を、自社の職人が施工し、住まいが完成します
住宅の内部に柱や梁を出し、建具や家具もなるべく既製品を使いません。
健康な住まいのためにはノンホルムアルデヒド対策だけでは十分ではありません。
VOC(トルエン、キシレン、エチルベンゼン、スチレン)という揮発性の有害な物質も危険とされています。既製のドアや建具、巾木、台輪などや家具からも検出されます。(加熱すると気化し空気汚染します。-接着剤や塗料成分に含まれる)
当社では、建具、家具など木部で造られているものは無公害の塗料(ドイツのオスモカラー)で仕上げています。土台にはシロアリに強いヒノキ材と柱には杉材を使用して、防蟻処理としてヒバ油(青森ヒバ材から抽出した液)を塗布しています。
また当社ではノンホルムアルデヒドの接着剤、ベニヤは☆☆☆☆商品(ホルムアルデヒドをふくまない)、 床材は無垢材とし、壁・天井には塗壁やエコクロスを使用。和室畳はウレタン床の畳ではなく、調湿作用のある本床畳を使用しています。
古来より日本の家は大工の木づかいの技でつくられてきました。職人が誠意を持って木工事の手間をかけ、いつの時代でも修復可能な価値ある住まいをつくります。
加藤哲建築事務所は住まいの守り手として住んでからも安心をモットーにしています。
木材の性質を読み取る。
職人の技術の伝承と性能向上のための確かな知識(気密性・高断熱・省エネ・暖房など)。
時代のニーズにあった設計プランの提案。
職人の手による構造材・造作材の刻み作業。
手書きによる図面台もまだ健在。
当社は、豊かな心をもたらしてくれる「木の住まい」をつくることを大切にしているとともに、その住まいをつくる職人を育てていく事も重要と考えています。
原木の仕入れから住まいの完成に至るまでを自社で行う当社の現場では、墨付けや刻み(材料の切り出し)から建築まで、 ベテランの職人のもと、若い世代が腕を磨いています。
そうして世代とともに経験や技術を受け継ぐことで、当社で施工させていただいた住まいのメンテナンスも次の世代に確実に引き継いでゆくとともに、 建築に携わる者の使命として、良質の住環境を提供するため、木の住まいの良さを長く皆さまに伝え続けてゆきたいというのが私たちの目標です。
職人とは、ただ技術のある者ということではありません。そこに住まう方にとってのより良い住環境をつくるため、考え、実行できる力を持ってこそ。
そのような若い職人を育てていく環境づくりにも尽力していかなければならないと考えています。
北国秋田の暮らしを豊かにする性能は、冬をあたたかく過ごせる断熱性。高性能住宅に早くから取り組んできた実績で、冬は暖かく夏は涼しく過ごせる快適な我が家づくりをお約束します。
当社では木造住宅の中に高気密高断熱工事を取り入れていますが、熱のロスを少なくするためとはいえ窓を必要以上に小さくしたり、断熱材の厚みを増すことだけで快適になるとは考えていません。目で見、耳で音を聞き、肌で触感を味わうというような、人間の人感センサー(五感)を損なわない住環境をまずつくることが大切だと考えています。
夏の陽射しを防ぐひさしをつくったり、涼しい浜風の通り道を確保したり、季節の変化がよく見える大きな窓も取り入れたり、断熱性と快適さを兼ね備えた家づくりをしています。
断熱性が高い暖かい家を作ると木材が割れる、狂う、といわれています。
当社は天然乾燥木材と人工乾燥木材の使用目的を分け、使用しています。